お姫様だっこ




「研に無視されちゃった…」




「えっ?…嘘…」




さっきの出来事を話すと菜帆は驚いた。





「あたし…捨てられちゃうのかな?」





「なに言ってんの!?研が美優を捨てるわけないじゃん!ばか美優!今は…ちょっとイラついてるだけかもしんないじゃん?だから頑張ろう?菜帆が傍にいるから」




「……うん」






ガラッ!!



「おーぃ、席つけー」




タマちゃんが来た。



ホームルームの時間。




「美優、また後で話そうね」



菜帆も自分の席につく。





気がつくと




隣の席に智也も座ってた。




気づかなかった。




智也来てたんだ…






「美優おはよう…」



小声で智也が挨拶してきた。




目を見れなかった。



今は智也とは話せない。




斜め前を見ると



鉄も座ってる。




全く周りを見ていなかった。




やばぃ…




あたし、いっぱいいっぱいだ。




研のことしか考えられなかった。










机の上に置いていた携帯のバイブが鳴った。






携帯を開いてみる。




研からかもという期待はまたもやハズれた。
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