お姫様だっこ
「そ、そうなんですか!すいませんでしたぁ…」
シュンとしちゃってる慎。なんか可愛いな…
「気安く触るなよ?美優様と呼べ。俺の事も研様と呼べ」
あたしの肩に手を回しながらそう言った。
「なに言ってんのぉ?慎、気にしないでね。美優ちゃんでいいからねぇ」
「お前なんで慎に優しいわけ?」
「だって可愛いもん♪後輩をいじめるって最低だよねぇ?」
「はいはい分かったよ」
慎に笑顔が戻ったみたい。
「美優ちゃん!ありがとうございます」
「おまえ調子乗るなよー?」
じゃれ合ってるし。
なぁーんだ、仲いいんじゃん。
そういえばと思って菜帆の方を見ると俊も来てた。
案の定、圭くんは俊に蹴り入れられてる。
「なぁ‥おまえ慎に気に入られたの?」
慎たちと別れて教室に向かう途中に研に突っ込まれた。
「うーん…そうなのかな?」
「絶対そぉだよぉ!慎くん菜帆になんか全く興味無しって感じで美優ばっかり見てるし!」
菜帆が間に割って入ってきた。