お姫様だっこ
研は絶対離しちゃいけないって思った。
こんな素敵な人、絶対他にいない。
〜―♪
突然、あたしの携帯の着うたが鳴り響いた。
「あ、菜帆だ!メールだ」
受信メールを開いた。
《美優大丈夫?菜帆は俊と家に居るよ。美優には研が付いてるから大丈夫かなって思って任せたよ。菜帆、美優のそばに居たかったのに…立ってるのも辛くなっちゃって気付いたら俊の家に居たの…。こんな頼りない菜帆でゴメンね?今すぐにでも美優の所行きたいのに、俊が寝てなきゃ駄目って言うんだ。ちゃんと体力戻して行かないと美優にパワーあげれなくなっちゃうだろって。だから言う事きいて大人しくしてるの…でも、美優が心配で心配で………》
菜帆………。