愛されたかった悪女

嫉妬

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あの子とハヤトがロマンチックにクルージングを楽しんでいると思うと、イライラが次から次へと湧き上がってくる。


本当に目障りな子……。


イライラを静めようと、強いお酒を求めてしまう。


早く酔って、何も考えずに眠ってしまいたい。


小さな小瓶のウイスキーを２本空けた所へ、部屋にチャイムが響いた。


ふらつく足取りで、ドアに近づきドアスコープをのぞく。


小さな穴の向こう側のジョンが二重に見える。


ふらつきながらドアを開けると、私を見てジョンが驚いている。


「エステル、どうしてそんなに飲んでいるんだい？」


「ジョ……ン……！」


ひとりは寂しかったせいか、ジョンを見て笑顔を向けた。