愛されたかった悪女
ジョンの首に腕を絡ませて身体を押し付ける。


「エステル、飲み過ぎだよ」


「いいのよ!何もかも忘れるくらい飲みたかったの」


ジョンに支えられて、寝室に向かう。


「水を持ってくるよ」


私をベッドに横にさせると、ジョンはリビングへと戻って行った。


すぐにジョンはミネラルウォーターのペットボトルを持ってきた。


「あまり飲むと、肌に悪いんだろう?」


「いいのよ、今は休暇だから……」


「さあ、水を飲んで」


私はジョンに抱き起され、ペットボトルを口元に持ってこられる。


「ぅ……うん……嫌……よ ジョンが飲ませて……」


そう言うと、ジョンは水を口に含み、唇を重ねた。



< 62 / 116 >

この作品をシェア

pagetop