愛されたかった悪女
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その後は全く覚えていなかった。


目を覚ますと、ジョンが隣で眠っていた。


うつ伏せで中世的な顔立ちのジョンは、眠っていると少年に見える。


昨日は飲み過ぎたわ……。


ハヤトとあの子が楽しんでいると思うと、しらふではいられなかった。


時計を見るとまだ朝の6時。


だけど、ジョンはそろそろ起こした方が良い。


彼には仕事がある。


「ジョン」


素肌の肩に手を触れ、揺すり起こす。


「ん……ん……」


「ジョン、朝よ 起きて、仕事でしょう?」


「あ、あぁ……」


ジョンは眠そうな目をこすりながら起き上がった。


「昨日は……私……」


昨日の事がまるっきり思い出せない私は聞いた。


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