天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
「何だ何だアリスカてめぇ!」

「ひゃあっ!」

パチン!とアリスカの尻を叩く功刀。

「痛いです功刀先輩!それにセクハラ!」

「んん?触らせるのは啓太だけってか?」

「っ…」

そんな事を言うと、アリスカは沈んだ表情で俯く。

「噂は聞いてるぜぇ?」

功刀はアリスカの隣で手摺りにもたれ掛かる。

「お前ちょっと心配しすぎなんだよ。それに束縛しすぎだ」

「そ、束縛なんて…別に啓太が誰とデートしたって、私は…」

「別に俺は啓太の事だなんて言ってないぜえ?」

「っっっ…」

功刀と話すといつもこうだ。

まるで掌で転がされるみたいに、いいようにあしらわれてしまう。

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