天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
部屋の中だ。

人外の身体能力ならば、容易く間合いを詰める事ができる。

しかし。

「使い魔風情が」

アスラの左の瞳が更に輝きを帯びる。

たったそれだけで。

「う!」

宴の高速の突進は、不可視の壁に衝突したかのように止められた。

アスラはそんな彼女の右の手首を掴み。

「わしに敵うと思うな」

軽々と、易々と。

宴の体を片手で部屋の外へと投げ飛ばす!

< 115 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop