天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
最早格が違った。

室外へと放り投げられた宴は。

「がはっ!」

天神学園寮を取り囲むコンクリートの壁に叩きつけられる!

それでも流石は人外。

呻きつつも何とか立ち上がろうとするが。

「去れ、主の下へ」

アスラが金色の瞳で睨みつけた瞬間!

「ぐぁあぁぁあぁっ!」

見えぬ圧力が、宴の体を壁へとめり込ませる!

内臓が口から溢れ出すのではないかと思うような、想像を絶する負荷。

その負荷に先に耐えられなくなったのは、コンクリートの壁の方。

「ぎゃあっ!」

壁を突き抜け、アスファルトの地面に投げ出された宴は。

「くっ…露西亜女は諦めるしかないか!」

退き際も鮮やかに、脱兎の如くその場を去った。

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