天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
「叔父さん?」

首を傾げる琉。

「あ、知りませんでしたっけ?社会科の…」

「しまじろう?」

「しま…ええ、まあ」

何だその呼び名、と思いつつ啓太は頷く。

しまじろうから見て、啓太は兄の奥さんの妹の息子にあたるのだ。

「啓太と幸福少女としまじろう…奇妙な取り合わせやな…何で?」

「叔父さん、生徒指導の先生に気があるらしくて」

「ああ、完璧超人な」

「その生徒指導の先生が、デートに行くって噂を聞きつけて、どうしても尾行したいから付き合ってくれって言われて…」

「ははぁん、幸福少女が肉まんで買収されたいうんは、その時の事かぁ…」

コクコク頷く琉。

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