天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
「功刀先輩…」

涙をこぼして、鼻水まで垂らして。

みっともないと言えばみっともない顔で、アリスカは功刀を見上げる。

「私どうすればいいですか…啓太に本当に捨てられたらどうしよう…本当にデートしてたのかな…怖くて訊けない…訊けないよぉ…」

「おめぇ馬鹿だな、ったくよぉ」

何泣いてんだとばかりに、アリスカの額をペシッと叩く。

「啓太は要領悪ィからよ、浮気するような甲斐性はねぇよ。他の女に誘われても、おめぇの事が怖くて浮気する意気地なんてありゃしねぇ。何心配してんだバカタレ」

「だってぇ…」

嗚咽を上げるアリスカ。

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