天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
「しかし…たかが誤解程度でそんなにショボくれちまうとはなぁ…お前、啓太と別れたら自殺でもしちまうんじゃねぇか?」

今時失恋くらいでそこまでする奴はいねぇぞ、と。

功刀はコーヒーを啜りながら言う。

「何で私が自殺しなきゃいけないんですか。友達と喧嘩したくらいでそんな事しません」

そう言う割にはあからさまに沈んだ表情のアリスカ。

「友達だったら、別の女と遊びに行ったくらいでそんなにショボくれねぇんだよ」

「ショボくれてません」

「ショボくれてんだよ、何せ啓太に捨てられたんだから」

「っっっ…」

ようやく泣き止んだのに、またジワッと涙が浮かんできた。

俯いてポロポロ涙をこぼすアリスカ。

「悪ィ悪ィ…自覚させる為とはいえ、ちっとひでぇ言い方だったな」

功刀はアリスカの頭をクシャクシャと撫でた。

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