天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ

しかし、その眠りも束の間。

「……っ……」

アリスカは激しいドアのノックで目が覚める。

時計を見ると、眠ってから三時間ほどしか経っていない。

ベッドからようやくノソノソ起き上がり、可愛らしいパジャマの上にカーディガンだけ羽織って、アリスカは玄関先へと出て行く。

まだ寝惚けたままの瞳を擦りながら、ドアの鍵を開けた瞬間。

「ふぇぇえぇええんっ！アリスカち～んっっ！」

「ぐえ゛っ！」

鳩尾辺りに痛烈な体当たりを決められ、アリスカは可愛らしい顔に似合わぬガマガエルのような呻き声を上げて転倒した。