俺はその時、どう行動するか。
「悠人さんはどういう理由で澪さんとのご結婚を決めたんですか?」


「え?り、理由?」




まるで俺の複雑な心境を見透かすような綾音の質問に、俺は思わずうわずった声をだしてしまった。



「あ…いえあの、聞いちゃまずかったですかね?ただ興味本意なんですけど…」



俺の反応が予想外だったのか綾音も慌てて補足してくる。



「ただ、私はお付き合いすらしたことがないですし…結婚を決断されるのって、どんな感じなのかなと思って」


「あ、あぁ、そういうことか」



綾音の言葉に俺はチャプっと右手で顔を拭った。



「別に…そんな特にどうって理由はないよ」


「そうなんですか?」


「俺と澪は付き合いも長いしね。周りの奴らもどんどん結婚していくし…まぁその流れに乗った感じだよ」


「へぇ~じゃあプロポーズはどんな風にしたんですか?」


「あ~プロポーズね…それはちょっと思い出したくないかな…」


「え~そう言われると気になります!教えてくださいよ~」


「はは…」



綾音の笑顔に俺は苦笑いしながら過去を思い出す。


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