俺はその時、どう行動するか。
「…健二か?」


『あ―…?』







こんな時間だ。


寝ていたのか機嫌の悪い健二はくぐもった声を出す。


その声を聞いた瞬間、俺は情けなくも泣きたい気持ちになった。






「健二…俺…とんでもないことしちまった…」





今にも泣きそうな俺。






『あ?なんだよ?』


「今から二人で会えないか…?」


『はぁー?何時だと思ってんだよ』


「頼む…」


『…ち、しゃーねーなぁー。本館の自販機んとこまで10分で来い』


「わりぃ…」






電話を切ると俺はロッジの中へ戻った。


綾音は疲れたのかベッドの中ですでに寝息を立てている。


寝ている綾音を起こさないよう、俺はコートを羽織ると静かにロッジを後にした。


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