俺はその時、どう行動するか。
本館の自販機前につくと、すでに健二が待っていた。


グレーのトレーナー着に無精髭の生えた健二は俺を見ると片手をあげる。




「新郎がこんな時間まで起きてて良いのかよ」


「ああ…、里奈は大丈夫か?」


「お―、心配すんなよ。イビキかいて爆睡してるわ」



健二は笑うと鼻の下をかいた。


俺と健二は自販機の横に備え付けられたベンチに横並びで座る。




「で?こんな夜中になんなわけよ?」



健二は自分の膝の上に手をやると前屈み気味で俺の顔を覗きこんだ。




「実は俺……」


「ああ」


「俺…」


「ああ」


「実は…」


「ああ」




「……結婚やめようかと思う」



「ああ………ってはぁぁ?!」



「他の女抱いちまったんだ…」



「うっそだろっ!?いつだよ!?」



「………ついさっき」





俺の言葉に健二は驚きのあまり目と口を大きくさせる。



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