俺はその時、どう行動するか。
別々の高校に進学してからは、喧嘩も耐えなかった俺たち。



澪はとにかくヤキモチやきで、クラスの女子とメアド交換しただけで浮気したことにされた。


サッカー部の打ち上げも、マネージャーが来るときは俺、行かせてもらえなかったっけ。




喧嘩もたくさんしたけど、もちろん良い思い出もある。


部活でサッカーの試合がある時は、澪はいつも人数分の弁当をシェフに作らせて持って来てくれた。


最初は遠足に来たんじゃないんだぞ!って怒っていた監督も、最後の方はちゃっかり自分も弁当食ってたもんな…。



何より澪は応援も人一倍声を出してしてたから、監督も気に入ってたんだろうな。



澪が俺の周りで目立つことに、最初は恥ずかしかったけど


いつのまにかそんな澪が好きだとも思った。




澪は極端な性格だけど、いつも真っ直ぐに俺を好きでいてくれた。




わがままだし怒りっぽいし世間知らずだけど…

とても純粋で嘘だけはついたことがなかった。





そんな澪に、俺は――――…


今、隠し事をしている。



< 167 / 224 >

この作品をシェア

pagetop