俺はその時、どう行動するか。
俺はそのまま大理石の床に膝と手をつくと、澪の前で土下座した。






「謝って許されることじゃないのは分かってる」


「…………」


「全て俺が悪いんだ……だから…俺には澪と結婚する資格なんて、ない…」


「……………」


「お前との結婚式をぶち壊すようなことになって…本当に申し訳ないと思ってる…」


「…………」


「このまま昨日の事なんて全部なかったことにして…結婚しようとも考えたけど、澪の目を見て…お前を騙したまま…永遠を誓うことなんて…俺には出来なかった…」


「…………」


「澪には幸せになってもらいたいと心から思った。…だけどその相手は俺じゃない」


「…………」


「本当に…ごめん。…澪の気が済むまで俺をどうにでもしてくれ」








しばらく沈黙がながれ、張りつめた空気が豪華な控え室に漂う。



1秒が1時間のように長く感じられた。




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