俺はその時、どう行動するか。
―――ガタッ



「きゃっ!」


その時、小さな悲鳴が聞こえて俺は視線を窓から通路側へ移した。


すると座席上の荷物入れにスーツケースを入れようと、女性が悪戦苦闘していた。


今にも頭上に落ちて来そうな小型のスーツケースを、女性は両手を上げ必死に支えている。



「手伝いますよ?」


俺はスッと立ち上がると女性の背後に周り、スーツケースをグイッと奥に押し込んでやった。



「す、すみません!助かっちゃいました」


薄いピンクのカッターシャツにタイトなスカートをはいた小柄な女性は


その耳に栗色の髪をかけながら恥ずかしそうに俺を見上げた。


その色っぽい仕草と、印象的で大きな瞳に俺は不覚にも目を奪われた。



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