俺はその時、どう行動するか。
木製の更衣室は人が2~3人入るのでいっぱいくらいの狭さだった。


脱いだ衣服や荷物を置くためのベニヤ板だけが壁に取り付けてある。


もちろん暖房もないし電気もない。


足を踏みしめるたびに脆い床はミシッとなる。


屋根は半透明のトタンで作られているため、月明かりが少しは入ってくるがほぼ真っ暗なため


俺は懐中電灯で照らしながら着替えをすることにした。




コートを脱いで手袋を外して…


肌が露になるにつれ冷たい空気が直に体に触れる。







「てか…寒すぎる…」



極寒の北海道で裸になるのは想像を絶する寒さだった。


歯をガチガチ言わせながら服を脱いでいると、薄い木の壁を隔てた女更衣室から返事がくる。




「ほんと…めちゃくちゃ寒いですね…でも…ますます熱い温泉が…楽しみです…ね」




綾音も相当寒いのか声が震えている。


狭い小屋では綾音が喋るたびにその息遣いまで伝わってくる。

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