俺はその時、どう行動するか。
「あの、もしも…もしもこの旅行中のことが澪さんにバレたら…全部私のせいにしてくださいね」



「いや…、もしもバレたらその時は何を言っても終わりだよ」



「そ…そうですか?」



「結婚も破談になるだろうし…最低男として友達まで失うかも」



「そ…そんな…」



「そんな顔しないでよ。俺が捨てられたら綾音が代わりに貰ってくれる?」



「え!?」









「…なーんちゃって」



俺の台詞を本気で受け取っていた綾音は俺のおどけた声に目を丸くした。




「まぁ大丈夫でしょ。バレないバレない。ってか絶対隠し通します」



綾音は拗ねたように頬を膨らませると、バシャッとお湯を俺にかけた。



「もうっ悠人さんなんか知りません」


「はは、ごめん綾音。冗談が過ぎた」


「もう…」




綾音は半分拗ねながら俺に背中を向けた。


白くて綺麗なそのうなじに思わずドキッと目が奪われてしまう。


秘湯の湯は白くて、残念ながら肩から下の綾音の身体は見えない。


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