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「……と、このように男に免疫のない貴女はいとも簡単に私に魅せられてしまう」


柏原が何事もなかったように離れる。
私は口をパクパクさせた。

何よ!



「違う! 私は柏原だから、こんなにドキドキしちゃうのよ! 柏原は特別。絶対の絶対に、柏原じゃなかったら私は追いかけなかった」




「本当にそうですか? それが愛情ですか? もう一度、よく考えてみてください」




柏原……


貴方自身も私を疑っているの?



「ただ……貴女が追いかけてくれたから私はここに戻れた」



柏原の手がそっと私の手に合わさった。私は柏原の手を握りしめる。


「間違いないわ。これは特別な愛情。柏原だけへの私の愛情」




エレベーターの扉が開くと、お父様が心配そうに私たちを待っていた。




「茉莉果!」


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