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「茉莉果ちゃん!」
スイートルームに、竜司と陽子さんが戻ってきた。
「茉莉果ちゃん大丈夫だった? きっと、動揺しちゃっただけだよね?」
「いいえ、私は動揺なんてしてないわ。竜司、私のこと何もわかってない……」
「えっ!?」
柏原は、お父様に話続けた。
「正直、こんな馬鹿げた茶番劇でお嬢様の婚約者を試すなど私は旦那様の冗談だと考えておりました」
「口を慎みなさい! 旦那様はそういう方なのですよ」陽子さんが口を挟むが柏原が怯むことはない。
「竜司様は、きっとお嬢様にとっても紫音家にとっても素晴らしき婚約者となるでありましょう。
しかし、私にはお嬢様を彼に譲ることができませんでした。
旦那様はいかがお考えでしょうか?」