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「柏原くん、勝手な退職は認められないな。何があったか説明をしてくれ」
お父様は、柏原を咎めた。
「はい。勝手な真似をして大変申し訳ございません」
お母様は、私の隣に座り。心配そうにお父様と柏原を見比べた。
「お父様! 私が悪いの……柏原は悪くない!」
お父様は、困ったように微笑む。
「お嬢様、私から説明いたします」
そう言うと柏原は、両親の前で片膝をつき胸に片手をおいて話はじめる。
「旦那様、私のような素性の知れぬ男を今日まで使用人として雇っていただきありがとうございました。
このご恩、茉莉果お嬢様にお仕えして返していければ……そう思っておりました」