BLack†NOBLE
『瑠威様! いかがなさいましたか?』
レイジが慌てて部屋に飛び込んできた。
『手が滑った。片付けておけ』
もう何も恐くない。自分の命すら惜しいとは思えない。
『…………』
レイジの沈黙が虚しかった。蔵人より劣ると思っているんだろう。
『先代のメルフィスは、蔵人が殺したんだろ? 何故、ローザはそんな奴に愛想よくするんだ?』
『メルフィス様は、病に侵されておりました……余命幾ばくかの儚い命。抵抗出来ずに、誰かに殺され組織を奪われるくらいなら、とクロード様を選びました。
ずっと前から決めていたのかもしれません』
『組織、組織って、どんなに凄いのか見せてみろよ』
『ええ、存分に。先ずは、茉莉果様がお待ちです』