BLack†NOBLE


「嘘よ……」


 彼女の声が震えた。瞳に涙が溢れ出す。

 泣かないでくれ……


「勝手な解釈をするな。わかるだろ? 嘘はついていない。別れたい。二度と俺の前に現れるな」


「嫌よ! 柏原! 待って!」



 部屋を出ようとした俺に彼女がしがみついてきた。


「まだ、何か用か?」


「…………っいやぁ、柏原と別れないわ」



 彼女を振り払おうと手をあげると、ニナが『駄目です!』と彼女の前に出た。


『部外者は口を挟むな!』


『茉莉果様からアナタの話、たくさん聞きました! アナタは優しい人です』





< 255 / 509 >

この作品をシェア

pagetop