BLack†NOBLE
手をすり合わせてタイを解こうとする両手を押さえつける。
「大人しく縛られてろ。俺は与えてもらう快楽より、征服して得られる快楽のほうが好きなんだ」
細い体は、筋肉が欠如しているが無駄な脂肪もついていない。
小ぶりながらも、形が美しい双方の頂はピンと張りつめて激しい攻めに赤く染まっていく。
快楽という堕落を最近まで知らなかった彼女の身体は、簡単に堕ちていく。
何度も絶頂を繰り返し、それでも何度だって俺を求めて「柏原」と叫ぶ。
「名前で呼んでくれないか? 聞いてみたい……」
耳元に息を吹き掛けながら囁くと、「んんっ」と目をつぶって反応する彼女。ここまでくると、どんな些細なことにも反応してくれる。
「…………る……い?」
吐き出された吐息と共に、彼女の声が俺を呼ぶ。
「瑠威……」
虚ろな瞳が、俺を捕える。
「瑠威、大好き……」