BLack†NOBLE


 タイを引き抜く『縛り付けて泣かせてみたいな……』と耳元で囁くと、女はコクンと頷いた。


 馬鹿な女だ。両手を拘束すると、ジャケットに手をかけた。





 そして胸元から、拳銃を取り出し銃口を女の額に押し当てた。



『本気で泣き叫ぶか』


『や……嘘よ。私が何したの?』



『俺を誘い出せと誰に言われた?』


『し、知らないわよ! あなたとは、さっきカジノで知り合ったばかりじゃない! 私、何も知らない』



 目を細めて女を見つめる。恐怖で引きつる綺麗な顔に指を這わす。


『いい表情するな。後悔してるだろ? 小遣い稼ぎで雇われたか? マフィアには今後関わらないほうがいいぞ。

 何も知らないと言うなら、今後はないけどな? 今すぐ、撃ち殺す』




 
< 350 / 509 >

この作品をシェア

pagetop