BLack†NOBLE

 アリシアの細い首には、ジャラジャラとしたアクセサリーがぶら下げられていた。

 俺はそれを掴むとグイッと引き寄せ、アリシアを冷たく睨みつける。




『彼女は、俺の婚約者だ。売女呼ばわりするならば、このまま絞め殺すぞ』


『こんやく? 婚約者ーっ!?』


 エメラルドの瞳は、限界まで大きく見開かれた。ただでさえ、溢れ落ちそうな大きな瞳が益々大きくなる。



『婚約って!? 瑠威の、その極悪な性格分かってて婚約したの!? まさか……人気のない山荘で縛りあげて監禁して脅したの?』


『…………脅してはいない。彼女が望んだことだ。

 だけど山荘で縛りあげて監禁したのは事実だ。馬鹿女』



 なんでわかるんだ? この馬鹿女。



*補足→その模様はSWeeTYeNに描かれてます。
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