BLack†NOBLE

溺愛in Italy
sideアリシア


────フィレンチェのそよ風を窓辺で感じながら、ロッキングチェアを揺らす。


 クロードが『もう一度、結婚してやる』と上から目線で言い出してから、数ヵ月が過ぎた。



 自分の下腹部に手をあてると、服の上からでもポッコリとした丸い子宮に触れられる。


 私と、クロードの赤ちゃん。 正真正銘の愛の結晶だ。




『アリシア様! お体に障ります、寝室に戻ってください。私が、クロード様に怒られてしまいます』


 ニナが、部屋に入ってくると慌てて窓を閉めた。


『クロードは、帰ってきた?』


 ニナは、ため息をつくと『いいえ、まだご帰宅されておりません』と小さく呟いた。



< 485 / 509 >

この作品をシェア

pagetop