BLack†NOBLE
溺愛in Italy
sideアリシア
────フィレンチェのそよ風を窓辺で感じながら、ロッキングチェアを揺らす。
クロードが『もう一度、結婚してやる』と上から目線で言い出してから、数ヵ月が過ぎた。
自分の下腹部に手をあてると、服の上からでもポッコリとした丸い子宮に触れられる。
私と、クロードの赤ちゃん。 正真正銘の愛の結晶だ。
『アリシア様! お体に障ります、寝室に戻ってください。私が、クロード様に怒られてしまいます』
ニナが、部屋に入ってくると慌てて窓を閉めた。
『クロードは、帰ってきた?』
ニナは、ため息をつくと『いいえ、まだご帰宅されておりません』と小さく呟いた。