BLack†NOBLE

 エミリーや、瑠威たちには『ラブラブ』って自慢してるけど、なんだか、あんまり夫婦らしいことをしていない。


 かといって行動は制限されてるし、結婚なんてしなくてもよかったのかも……前みたいに自由にクロードに会いたい。




『アリシア様、もう遅い時間です……お休みください』


 ニナは、眉を寄せると、私の手を握り締めた。



『クロードが帰ってくるのを、もうちょっとだけ待ってたいの。ニナ、暖かいミルクいれてくれる?』


 ニナは、短く息を吐くと心配そうに眉を寄せた。



『わかりました』


 それから、私の膝にカシミヤの膝掛けをかけて部屋から出ていった。



『クロードのバーカ』



────瑠威たちを見てたら、一度アリシアと暮らしてみるのもいいかと思ったんだけどな。



────足手まといだと判断したら、即追い出すから。


────仕事には、絶対に口出しするなよ。


────勝手な行動は許さない。



 いくつか出された結婚の条件だって、私はすんなり受け入れた。だって、あのクロードだもん。


 泣く子も黙る、暗黒街の帝王クロード・メルフィス。

 その残酷な瞳は、美しすぎて、睨み付けられたら、息の根が止まってしまうほど魅力的な男だ。


 それくらいのリスクはわかってる。



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