BLack†NOBLE

 半袖のティーシャツから出た右腕には、毒々しい黒い薔薇の刺青が見えている。背中には、もっと綺麗な模様が広がっている。



 クロードが優しくふれるから、ポコって赤ちゃんが動いた。多分喜んでるんだ。


 それにびっくりしたクロードは、手を引っ込めてしまう。



『大丈夫だよ。最近、よく動くの。ひょっとしたら、男の子かもしれないね』


『どっちでもいい』


 そうやって、ぶっきらぼうに言う冷たいクロードは、自分の右手を見ながら残酷な事を言う。



『俺みたいな父親で可哀想じゃないか?』



< 495 / 509 >

この作品をシェア

pagetop