BLack†NOBLE
『暗黒街の帝王クロード・メルフィスは実は妻相手に禁欲中?』
クロードは、何も答えない。
なんだ……私、やっぱりすごくクロードに大切に想われて愛されてる。
『クロード! 愛してる』
『うるさい』
『愛してる愛してる愛してる! クロード、愛してる!』
『大声出すな! 子どもに何かあったら……アリシアッ?』
振り向いたクロードに飛び乗ると、クロードは慌てて私を抱きとめる。
綺麗な黒髪がサラリと揺れて、月夜に照された美しい顔。
私が、最高に愛している世界でたった一人の男クロード・メルフィスだ。
『クロード……』
薄い唇に、そっと舌を這わせるとクロードの両手が私の頬を掴んだ。
『拷問のつもりか? やめろ』
『大丈夫だよ。もう安定期だもん。怖がらないで。
それにパパとママが仲良しなのが、子どもにとって一番の幸せなの!』
『なんだよ……その持論』