BLack†NOBLE

『そんなこと、俺には関係ない。蔵人は、何と言っていた? 俺の世話をしろと命令されただけか?』



 泣きすぎて言葉がうまく出ないのだろう。

 目のふちが真っ赤に腫れて、少し痛々しい。

 ニナは、もう一度大きく頷いた。



『それなら、俺がお前を犯しても文句は言わないだろう。この屋敷では、それが日常的だ……』


 自分で発言しておいて……最後は情けない程に声が震えた。

 裏を返せば、この屋敷にいる茉莉果お嬢様も……その危険に曝されているからだ。


『彼女の世話は誰がしている? 男か? 修道女か? 修道女だろ?』



 ニナは真っ赤な瞳で、俺をジッと見つめた。



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