一番星の愛情物語
「え、あ、あの……」


「どちらも未開封ですから。良かったら」


そう言って、女性はいろはさまの前に小箱を二つ置いて、立ち去りました。


穏やかで、真の強そうな女性。


いろはさまはボンヤリと立ち去った方を眺めつつ、慌てて、弱い方の薬を飲み、食べ物をとって、席に帰りました。


「いろはさん?顔色、少し……」


「あ……大丈夫です。具合は悪くないので」


嗣実さまは、瞬きをして頷きました。


「いろはさん、さっき話をした弟がたまたまここに来ていて。良かったら、放課後、軽くアルバイトをしないかと話をくれたんですが」


いろはさまの脳裏には、色々のイベント出費が回っていました。


できれば、自力で稼ぎたい。


「やります!やりたいです!」
< 62 / 131 >

この作品をシェア

pagetop