おおかみとちいさなうさぎ
「おおかみさん!どうしたの!?しっかりして!」
うさぎは急いでおおかみに駆け寄り、おおかみを揺さぶった。
「!」
おおかみの肩に手をかけたうさぎは驚いて一瞬言葉を失った。
おおかみの体はひどく冷たくなっていた。
「おおかみさん!おおかみさん!!」
うさぎは必死に呼びかけた。
「………うさぎ…か…?」
うっすらと目をあけたおおかみが弱々しく言った。
「おおかみさん、大丈夫!?」
「寒い…寒いよ…暖炉の火が…つかないんだ…。」
倒れているおおかみの目の前の暖炉にはたしかに火がついていなかった。
薪がくべられ、後は火をつけるだけの状態に準備はととのっているのに。
「何度も…何度も火をつけようとしたんだ…でも…つかなかった…俺…俺…うさぎにひどいこと言ったり、意地悪したりしたから…だから俺のあたたかい心が冷たくなっちゃったんだ…」
この森では、あたたかい心がなくては火がつかない。
このままではおおかみは凍え死んでしまう。
うさぎは急いでおおかみに駆け寄り、おおかみを揺さぶった。
「!」
おおかみの肩に手をかけたうさぎは驚いて一瞬言葉を失った。
おおかみの体はひどく冷たくなっていた。
「おおかみさん!おおかみさん!!」
うさぎは必死に呼びかけた。
「………うさぎ…か…?」
うっすらと目をあけたおおかみが弱々しく言った。
「おおかみさん、大丈夫!?」
「寒い…寒いよ…暖炉の火が…つかないんだ…。」
倒れているおおかみの目の前の暖炉にはたしかに火がついていなかった。
薪がくべられ、後は火をつけるだけの状態に準備はととのっているのに。
「何度も…何度も火をつけようとしたんだ…でも…つかなかった…俺…俺…うさぎにひどいこと言ったり、意地悪したりしたから…だから俺のあたたかい心が冷たくなっちゃったんだ…」
この森では、あたたかい心がなくては火がつかない。
このままではおおかみは凍え死んでしまう。