意地悪同期にさらわれました!
私がバスルームからぼんやりと出て行くと、東吾がテーブルに広げた新聞から目を離して私を見る。
「………」
私は彼を見ながらジッと固まった。
「…何。何でいきなり怒ってんの」
彼が顔を歪める。
…別に、怒って…ないわよ。
女の私物がバスルームにあったくらいで。
私がそれに気付いて傷付いたくらいで。
それに気付かないで私をバスルームに行かせたくらいで。
「…怒って…ない」
「…何だよ、朝から意味の分かんねぇヤツ」
彼も少しむくれた顔をし始めた。