優しい手①~戦国:石田三成~【完】
ようやく身体が冷えて意識もクリアになってきた桃は、ようやくその時自分が下着姿だけなことに気が付き、盛大な悲鳴を上げた。
「きゃ、きゃぁあーーーーっ!!!!!」
「も、桃姫、拙者は見ておりませぬ!」
単純馬鹿な幸村は三成がセーラー服を脱がせたと同時に目を閉じ、今まで桃の腕だけに意識を集中して冷やし続けていたが、政宗は違う。
「相も変わらずやわらかそうな身体をしている。まあ触れる場所が太股なだけ満足するとしよう」
そして何故か主君がどこかに行ってしまっている兼続も、不敬罪にならないように目に布を当てて桃の脚を冷やしていた。
「桃姫は殿の正室におなりになるお方!どうぞこの卑しき手がお身体に触れることをお許し下さいませ!」
身体が動くようになった桃はセーラー服で身体を隠しながら壁際まで座ったまま後ずさり、それでも皆に頭を下げて謝った。
「ごめんなさい、また迷惑かけちゃった…」
「迷惑など誰も思っておりません。拙者たちの気遣いが行かずこちらこそ申し訳ありませんでした」
――そうしているうちに、謙信がひょっこりと戻ってきた。
「あれ、元気になったんだね。よかったよかった」
「今までどちらへ?」
腰を下ろした謙信は運ばれてきた酒にすぐに手を伸ばして飲みつつ、階下を指さした。
「風呂に行ってた。今日の残暑は厳しかったからね」
「拙者もお誘い下されば喜び馳せ参じましたのに!」
兼続に詰られながら、風呂上がりの謙信が酒を呷る姿に三成が何か違和感を感じ、口を開こうとした時――
「あ、清野さん…」
謙信と同様今までどこかへ行っていた清野が戻ってきて、謙信と目が合うなりものすごい勢いで目を逸らして桃の隣に腰を下ろした。
「清野さん?」
「も、桃さん、一緒に冷水風呂に入りませんか?」
「あ、うん、入りたい!…三成さん、いいと思う?」
「…ああ、行って来い」
「姫、一緒に入ってあげようか?」
また謙信がからかってきたが、清野はくすりとも笑わなかった。
「本当に…羨ましい…」
清野の呟きは掻き消えて、消えた。
「きゃ、きゃぁあーーーーっ!!!!!」
「も、桃姫、拙者は見ておりませぬ!」
単純馬鹿な幸村は三成がセーラー服を脱がせたと同時に目を閉じ、今まで桃の腕だけに意識を集中して冷やし続けていたが、政宗は違う。
「相も変わらずやわらかそうな身体をしている。まあ触れる場所が太股なだけ満足するとしよう」
そして何故か主君がどこかに行ってしまっている兼続も、不敬罪にならないように目に布を当てて桃の脚を冷やしていた。
「桃姫は殿の正室におなりになるお方!どうぞこの卑しき手がお身体に触れることをお許し下さいませ!」
身体が動くようになった桃はセーラー服で身体を隠しながら壁際まで座ったまま後ずさり、それでも皆に頭を下げて謝った。
「ごめんなさい、また迷惑かけちゃった…」
「迷惑など誰も思っておりません。拙者たちの気遣いが行かずこちらこそ申し訳ありませんでした」
――そうしているうちに、謙信がひょっこりと戻ってきた。
「あれ、元気になったんだね。よかったよかった」
「今までどちらへ?」
腰を下ろした謙信は運ばれてきた酒にすぐに手を伸ばして飲みつつ、階下を指さした。
「風呂に行ってた。今日の残暑は厳しかったからね」
「拙者もお誘い下されば喜び馳せ参じましたのに!」
兼続に詰られながら、風呂上がりの謙信が酒を呷る姿に三成が何か違和感を感じ、口を開こうとした時――
「あ、清野さん…」
謙信と同様今までどこかへ行っていた清野が戻ってきて、謙信と目が合うなりものすごい勢いで目を逸らして桃の隣に腰を下ろした。
「清野さん?」
「も、桃さん、一緒に冷水風呂に入りませんか?」
「あ、うん、入りたい!…三成さん、いいと思う?」
「…ああ、行って来い」
「姫、一緒に入ってあげようか?」
また謙信がからかってきたが、清野はくすりとも笑わなかった。
「本当に…羨ましい…」
清野の呟きは掻き消えて、消えた。