優しい手①~戦国:石田三成~【完】
――謙信に全てを見られてしまった。


…それも随分前から。


「やめ、謙信さん…っ!」


「可愛いよ、桃…。私の手、どうだった?気持ち良かったでしょ?」


「見ないで、謙信さん、やだ、やめ…、ん…っ」


謙信のキスは強弱があり、身体が反応するとそこばかり攻めてくる。

今も桃はそんなキスに翻弄されて、まともに身体を隠すこともできずに謙信にもたれかかった。


「ねえ、誰のためにここまで来たの?私?それとも…」


「わ、かんない…、ほんとに、わかんないの…!謙信さん、駄目…!」


――ぎゅうっと謙信の腕を掴んでやめさせようとしたが…力が入らない。


顔のすぐ傍には熱い息を吐く謙信の吐息が聴こえて、ますます桃の感覚は鋭くなり、ぐったりとなって抱きしめられる。


「謙信さ、駄目、駄目…っ」


「そんなに声を上げると…皆に聴こえてしまうよ、桃…。君を極みへ連れて行ってあげる。桃…」


――優しく、時に激しく、あの優しい手が…


滑らかに身体を伝っていって…唇は唇で塞がれて、息ができないほどの激しいキスが抵抗を止めさせた。


声も…抑えることができない。


「そろそろ見えて来るよ、さあ、見ておいで…」


身体の中から爆発的な何かが競り上がってきて、桃の身体は大きく痙攣した。


「ん……っ!」


「桃…私のために、駆けてきたんでしょ?そうだよね?」


痙攣の収まった身体を強く抱きしめて、半裸の謙信の身体もまた熱く、桃は荒い息を吐きながらなんとか頷いた。


「謙信さん、も、三成さんも、2人のことが心配で…」


「…できれば私の名だけであってほしかったけど、まあいいや。ねえ桃…気持ちよかったでしょ…?」


低く魅惑的な声で囁かれて、首筋にキスをされて、また声が上がる。


「駄目、謙信さ…っ!」


「ここで君を貫いてしまいたい…。城に戻ったら…いいね?覚悟をしておいて」


――がくがくと揺れる桃の身体を抱きしめて、謙信は2度目の極めを桃に体験させた。
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