優しい手①~戦国:石田三成~【完】
滾った瞳をしていた。
――その三成の黒瞳を見た桃はパニックになり、両手を考査して胸を庇い、露わになった身体を隠そうとした。
「見えてないよね!?湯気で見えないよね!?いつもみたいに“み…見てない”って言うよね!?」
だが三成の反応は…
両手を顔の横で封じられると、顔を近づけてきて耳元でぐっと声色を下げて、囁いた。
「全て見えている」
「…っ、やめて、駄目だってば…っ」
「謙信には見せれて俺には見せれないのは不公平だ。…それとも俺も脱いだほうがいいのか?」
鍛えられた胸がちらりと胸元から見えて唖然としていると三成が急に唇を重ねてきた。
「ん、ん…っ」
「俺の前で謙信と秘密事を話したり、訳ありの態度を取るな。…焦がれる」
そしてまたその唇は胸へと降りていき、謙信がつけた唇の痕に忠実に沿って、証を刻み込んだ。
「だ、め、だってば…っ」
「…こんな場所で夜伽を、とは思ってない。これは仕置きだ」
またその黒瞳が桃の身体を撫でて、その手が桃の腹を下っていくと、謙信にされた情事を思い出して桃はまた強く目を閉じた。
「…しっかり湯に浸かって出て来い。今宵は酒宴らしいからな」
「う、うん…」
――身体が火照る。
三成と謙信・・・全く違うタイプの二人に同じようなことをされて、それでも白黒つけがたいほどに二人に惹かれて、
動揺を隠せない桃が身体を起こした時三成はすでに湯殿を出て行ったところだった。
「…もう。二人とも…ドキドキさせすぎだよ…」
胸を見下ろすと、少し薄くなりかけていた唇の痕はくっきりと残っていて、謙信に言われた言葉が蘇った。
“城に戻った時は覚悟をしておいて”
…これを見られる?謙信に?
「だ、駄目だよ絶対…!尻が軽い女だって思われたくないよ…」
身体を重ねたわけではないが、そうやってふらふらする女だとは思われたくはない。
だから今夜は、何が何でも謙信を拒まなければ――
「私…帰らなきゃいけないのに、何やってんだろ…」
呟いたが答えは出ず、ポジティブシンキングの桃は考えるのを止めて湯に浸かった。
――その三成の黒瞳を見た桃はパニックになり、両手を考査して胸を庇い、露わになった身体を隠そうとした。
「見えてないよね!?湯気で見えないよね!?いつもみたいに“み…見てない”って言うよね!?」
だが三成の反応は…
両手を顔の横で封じられると、顔を近づけてきて耳元でぐっと声色を下げて、囁いた。
「全て見えている」
「…っ、やめて、駄目だってば…っ」
「謙信には見せれて俺には見せれないのは不公平だ。…それとも俺も脱いだほうがいいのか?」
鍛えられた胸がちらりと胸元から見えて唖然としていると三成が急に唇を重ねてきた。
「ん、ん…っ」
「俺の前で謙信と秘密事を話したり、訳ありの態度を取るな。…焦がれる」
そしてまたその唇は胸へと降りていき、謙信がつけた唇の痕に忠実に沿って、証を刻み込んだ。
「だ、め、だってば…っ」
「…こんな場所で夜伽を、とは思ってない。これは仕置きだ」
またその黒瞳が桃の身体を撫でて、その手が桃の腹を下っていくと、謙信にされた情事を思い出して桃はまた強く目を閉じた。
「…しっかり湯に浸かって出て来い。今宵は酒宴らしいからな」
「う、うん…」
――身体が火照る。
三成と謙信・・・全く違うタイプの二人に同じようなことをされて、それでも白黒つけがたいほどに二人に惹かれて、
動揺を隠せない桃が身体を起こした時三成はすでに湯殿を出て行ったところだった。
「…もう。二人とも…ドキドキさせすぎだよ…」
胸を見下ろすと、少し薄くなりかけていた唇の痕はくっきりと残っていて、謙信に言われた言葉が蘇った。
“城に戻った時は覚悟をしておいて”
…これを見られる?謙信に?
「だ、駄目だよ絶対…!尻が軽い女だって思われたくないよ…」
身体を重ねたわけではないが、そうやってふらふらする女だとは思われたくはない。
だから今夜は、何が何でも謙信を拒まなければ――
「私…帰らなきゃいけないのに、何やってんだろ…」
呟いたが答えは出ず、ポジティブシンキングの桃は考えるのを止めて湯に浸かった。