飛距離と角度
続いては山上先輩の自己紹介の番だ。

「初めまして。山ちゃんって言います。
年は２５歳で、この中では１番年上のお調子者です。仕事は、たまにバーテンの手伝いしてます。
今日の出会いの場を楽しもうと思ってるので宜しくです。」

１番年上で気を使っているのか、マキちゃんの前だからなのか分からないけど、簡単な自己紹介で終わった。

早くも僕の順番が回ってきた。

最後に自己紹介だったので、少し考える余裕があったから落ち着いて喋れそうな気がした。

「は・は・初めまして。え～っと、え～っと名前は、カ・カ・カズマです。
１８歳で仕事はトラックに乗っています。趣味は、ゲームとカフェ巡りです。得意な事は、機械に強い事です。
か・か・彼女いない暦と言うか、今まで女の子と付き合った事が少ないから、緊張して上手く自己紹介出来てないけど、よ・よ・宜しくです。」

やっぱり緊張して上手く言えなかったけど、少し見栄を張ったけど自分なりに頑張れた。

自己紹介も終わり少しホッとした。

少し場の空気が落ち着き、ユミちゃんとヒロコちゃんが

「トイレに行ってくるね」

と言って席を立った。


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