飛距離と角度
間奏が終わり、歌い出そうとした時に、山上先輩が見るにみかねて、一緒に歌ってくれて、僕の音痴も多少はマシに聞こえ、皆も手拍子しながら一緒に歌ってくれたので、音痴ながらも歌い終わる事が出来た。

やっと曲が終わって一息ついて居たらヒロコちゃんが話しかけて来てくれた。

「カズマ君、EXILEを歌ってくれてありがとう。もっと緊張しないで大きな声で歌うと良いと思うよ。」

僕は、ヒロコちゃんが話しかけて来てくれたので歌を歌っている以上に緊張したけど

「アドバイスありがとう。これからは、もっと大きな声で歌うよ。」

と返答した。

ヒロコちゃんは、やっぱり優しい。
僕の下手な歌を聞いて、優しい言葉をかけてくれるのだから、ヒロコちゃんはモモさんが良いって言っていたけど、僕にも望みを下さいと神に祈ってみた。

次に、ユミちゃんが入れた曲が流れてきた。

ユミちゃんは、バラードの曲を歌うのかなと思っていたけど、見た目と違ってノリの良いノリノリの曲を歌い部屋の雰囲気は最高潮に達してきた。

ユミちゃんが歌い終わると、みんなの拍手で気持ちが1つになった気がした。



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