天神学園大新年会
「じゃっ、じゃあっ!」

売り言葉に買い言葉なのか。

「アリスカさんも同じようにやっていいですよ!」

「えっ…」

眼鏡男子の言葉に、アリスカは二の句を継げない。

「お、同じようにって…」

「や、やっていいです…よ…」

ぎこちなく呟く二人。

とてもヘッドロックの流れではない。

「い、いいの?ホントにやるからねっ?痛くても知らないからねっ?」

「へ、平気ですよっ、アリスカさん女の子ですから…痛くも痒くもありませんからっ」

珍しく強気な眼鏡男子。

「いっ、言ったなぁ?」

口調こそ強気っぽいが、どことなく顔が赤いアリスカ。

彼女は。

「え…えいっ」

眼鏡男子の背後に回り込み、彼の首に腕を回す。

だが、それはどう見てもヘッドロックというよりは只のハグで。

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