天神学園大新年会
眼鏡男子の背中に当たる、アリスカの胸の感触。

心臓の鼓動が、ダイレクトに伝わってくる。

アリスカの腕にもまた、眼鏡男子の体温が急速に上がっていくのが伝わってきて。

…黙ってこうしているのは、あまりにも恥ずかしかった。

「まっ、参ったかっ!」

声を上げるアリスカ。

…参った。

ぶっちゃけ眼鏡男子は既にメロメロだ。

でも参ったと言ってしまえば、アリスカは離れるような気がして。

「ぜ、全然?何ともないですよっ、こ、こんなのっ」

強がって見せる。

いや、ずっとこうしてて欲しい…。

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