レンアイゲーム


この人と長く一緒に居たくない。
早く授業に出よう。

ベッドに座った状態で、あたしは足を靴に突っ込んだ。



…あ、保健室に来たっていう理由があるから、理科の先生からくだされる罰は無しかな!

よっしゃ!

そんなことを考えながら、ベッドから立ち上がって歩こうとした。

けれど、

フラッ。

「!」

頭が重いし、足に力が入らない。

「…っと、大丈夫?」

倒れそうになったあたしは森刹那によって支えられ、体勢を持ち直した。

「…どーもすいません」

再びペコリと頭を下げる。
てか、何だこりゃ。

頭、すんごい重い。

あたし、もしや重症?
まさかの?









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