レンアイゲーム
気付けばあたしはうつ伏せに倒れていて。
「ごめん!大丈夫!?」
ガンガンと痛む頭の中に、そんな声が響いてくる。
誰だっけ、この声。
聞いたことあるような、ないような……。
肩をゆさゆさ揺すられる。
やめてよ、頭に響く。
あぁ、それにしても本当に頭が痛い。
なんだこれ。
遠くからキーンコーンカーンコーンというチャイムの音が聴こえる。
あ、間に合わなかった。
どうしよう、またバケツ持って廊下に立たされるのか?
嫌だ、あれは絶対に嫌だ―――。
そう思った瞬間、あたしは意識を手放した。