レンアイゲーム
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「ちょっと脳震盪起こしたみたい。そこまで重度じゃないし、すぐ起きると思うわ」
綺麗なソプラノの声が聞こえた。
この声は…保健室の先生、藤村先生だ。
ゆっくり目を開く。
あたしは、カーテンに仕切られた空間に寝かせられていた。
独特の消毒液の匂い。
保健室か。
「じゃあ、悪いけど先生職員室に用事あるから、飯島さんの事お願いね?」
「分かりました」
カーテンの向こうから聞こえる、藤村先生とあたしとぶつかったであろう男子の声。
誰だっけ、本当。