レンアイゲーム


大通りの交差点を渡り、車のライトを浴びながら俺達は歩道を歩く。


特に、気配なんて感じない。


そう思ったとき。


「ねぇ……いる、後ろ……」


飯島がつぶやいた。


「え……」


全然気配わかんねぇ。


俺は飯島を見るふりをして、横目で後ろを見渡す。



……あ。

なんか居る。



暗闇の中、俺らの約20メートル後ろで人影が動いているのがわかった。



顔なんて判別できない。




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