レンアイゲーム


「……最初にストーカーに気付いたのは、この路地なの」


学校から少し歩くと、細い道を飯島が指差した。


夜はすごく暗く、不気味なくらい静か。


「で、怖いから次の日からは大通り歩くようにしたんだけど、そこからずっと気配を感じて……」


「大通りか。とりあえずそこ歩いて様子みてみるか」

「うん…」



大通り。
その名の通り、大きな道だ。
交通量がすごく多い。


そこでストーカーをするなんて。


…いや、だからこそ…か?

大きな通りでストーカーなんてあるはずがないって、みんなが思っているから?
その心の逆をついて。





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