3年分のキス
今日は
たかおちゃんのところに行こう
そう決めた日の朝、母から電話がかかってきた
「…もしもし?」
「あぁ心結、おはよう」
相変わらず声のトーンが低めの母は
なんだか深刻な雰囲気をかもしだしていた
こんな朝っぱらから何の用だろう
「西崎さんの、様子はどうなの?」
そう思っていると母に突然そう聞かれ
胸がどきっとする
ふいに昨日の写真の彼の笑顔が蘇る
「…まぁ、まぁじゃない?」
残像をかき消すようにわたしは言った